離脱症状が苦しくて死にたくなったら

今回はちょっと重いテーマについて書いてみたいと思います。正直言えば、今回のテーマは私自身避けてきたものでした。しかし、断薬というのは時として死につながる事もあるため一度は触れておこうと思いました。

離脱症状が苦しくて死にたいと思った事はありますか?

まず、貴方に質問です。

「離脱症状が苦しくて死にたいと思った事はありますか?」

私の答えは「YES」です。断薬日記に書いたかどうかは忘れましたが、人生で初めて「死んだほうがましだ」と考えました。しかも私は自殺反対派・・・というよりも、自殺は怖くて絶対にできない派なのです。その私でさえそう思ったのですから、これを読まれている貴方が考えた事があっても不思議ではありません。

離脱症状で死にたくなる理由はおそらく以下のようなものでしょう。

  • この苦しさがずっと続くのならもう耐えられないという絶望感
  • 本当にこの苦痛から解放されるのだろうか?という不安感
  • なぜこんな苦しみに耐えなくてはいけないのか?という疑問

断薬経験者、かつ、きつい離脱症状を経験した方であればこの意識には納得できるのではないかと思います。実際に断薬をされた方の中には残念ながら自死を選ばれた方もおります。ニュースにならない分、その人数は分かりませんが、ある程度はいると思っています。

ただ、そういう判断をする前に少し考えてほしい事があります。

断薬をなぜやっているのか?

そもそもなのですが、断薬をなぜやっているのでしょうか?なぜ、苦しい離脱症状に耐えてまで断薬を目指すのでしょうか?

これについてはそれぞれの理由があると思います。私の場合には薬に支配された人生(抗不安薬がなければ生きられないと思う人生)から抜け出したかったというのがあります。

少なくとも「死ぬために断薬しているのではない」という事に気づいていただきたいのです。より良い生活を求めて断薬をするわけですので、きつい時はそれを思い出してほしいのです。

断薬はいつでもやめられるし、いつでも再開できる

断薬というものは困ったもので一度始めると後戻りがしにくい性質を持っています。ここまで頑張ったから何とか先に進もう・・・と思うわけです。

しかし、物凄くきつくて死んだほうがましと思うくらいになっていたら、それは私から言わせて頂ければ「挫折のコールサイン」なのです。いや「断薬中止のサイン」と言った方が分かりやすいでしょう。

私自身、二度の断薬で断薬に成功しました。1回目は13日目で挫折していますが、これ以上続けたら自分が壊れると認識したので仕切り直しを選んだわけです。

おそらく断薬中の方が挫折をする際に考えるであろう心配事があるはずです。

「抗不安薬を再服用したら今出ている離脱症状は消えるのだろうか?」

という事です。これは個体差があると思いますので私には断定できませんが、少なくとも私の事例で言えば「苦しい離脱症状からは脱した」のは確かです。そのため、状態が安定してきた時に減薬を開始したわけです。これが全ての人に当てはまるか分かりませんし、一部の離脱症状は残る可能性もありますが、経験上は再服用で少なくとも軽減されると考えています。

断薬の進み具合に関わらずやめる決断力を持つこと

断薬からの日数が経過しているほど、途中で諦めるのは心理的にかなり難しくなります。私自身半年~1年経過している方であればほぼ断薬成功まで行けると考えていますが、それでも私のように波が大きかったものとしては「ソフト断薬」なしでは無理だったかもしれません(ソフト断薬については「断薬日記 The Radio Vol.3 ~私がソフト断薬を勧める理由」をお聴きください)。

もし自分で断薬をやめるのが難しいと判断した場合には、ボクシングで言うところのセコンドのような存在を用意しておき、その方にタオルを投げるかどうかの判断を任せて下さい。

もう一度言いますが、断薬はやり直しがききますが、死を選んだ場合には人生のやり直しはききません。薬のために人生をダメにするなど意味がありませんし悲しすぎます。もう無理だと思ったら断薬を中止し、その次は徹底した減薬を時間をかけて行い、その上で断薬を目指すべきだと強く思います。

断薬をやめるという決断力も断薬を成功させる上で重要なものなのです。断薬にはルールも回数制限も期間設定も何も存在しません。貴方自身が「よし」と思えばその方法は何でもありなのです。私を含めて断薬成功者の手法はそれぞれの方の中での成功方法でしかありません。それらを参考にしつつ、貴方自身の成功しやすいように実施する事が重要です。

撤退も勇気です。いつでも再開はできますので決してはやまった判断をせず、きつすぎる場合には再服用からの減薬やり直しを検討して下さい。最後に断薬ができれば全て良しなのですから。