断薬とは?断薬が難しい理由

今回は物凄く今更なのですが「断薬とは?」という事から断薬が難しい理由について私なりの考えを書いていきたいと思います。断薬は様々な矛盾を抱えています。

断薬とは?効いている薬をやめる理由

断薬をしている最中、次々と襲い掛かる離脱症状と戦いながら私にはほぼ毎日のように「なぜ私は断薬をしているのだろう?」という思いがよぎっていました。自らが希望して始めた断薬ではあるものの、離脱症状が苦しいあまりに「断薬を続ける理由」を自分なりに探していたのではと思います。

おそらくこの断薬日記を読まれている方の中でも「断薬をしている理由」を断薬中に考えた方はいるのではと思います。要は「そこまでして断薬をする必要があるのだろうか?」という思いが湧いて出てくるわけです。

ここに断薬の抱える矛盾があると感じています。やめたいけどなぜやめる?という思いが出てくるわけです。理由は以下のような事だと思います。

  1. 断薬する理由が今一つ明確ではない
  2. 断薬前に抗不安薬は確かに効いていたからなぜやめるのだっけ?と思ったりする
  3. 苦痛に近い離脱症状を我慢するのと薬を飲み続ける事を天秤にかける

1については私は「薬に左右される人生とお別れしたい」というのが主な理由でした。薬を外出時に忘れると不安でたまらなくなっていましたが、そういう生活がとにかく嫌でした。しかし、この程度の目的だと断薬成功にはやや弱いのかもと今では思います。

2についてはおそらく断薬に疑いを持つ方の多くが感じるものではないでしょうか?単純に調子がいいからもう薬はいいかなと思って断薬をしたものの、離脱症状がきつくなり、薬を飲んでいた時よりもはるかに体調が悪いわけですから「なぜ飲むのをやめないといけないのだろう?」「なぜ薬をやめたのだっけ?」と思い始めるわけです。この気持ちが強くでると離脱症状への心理的耐性が弱くなり挫折しやすくなると思います。

3は比較です。離脱症状で苦しみ、またいつになれば断薬が終わるのか予測がつかない不安に襲われる毎日と抗不安薬を飲んでいた頃の安定した時期を比較してしまうのです。その結果、安定を求めてしまうというわけです。

断薬の成否は実際のところ最後は気持ちにかかってくる

個人的な意見ではありますが、断薬を続けられるかどうかは、離脱症状のきつさに耐えられるかどうか以前に前述の気持ちの面での揺れに勝てるかどうかにかかっていると思っています。

もちろん離脱症状は私のように極めて苦痛(という言葉では表せないくらいの苦痛)で即座にそこから解放されたいと思うものではありますが、それらがあっても気持ちが強い方であれば断薬は続けやすいと思っています。

しかし、前述の1~3は誰にでも起こり得る感情であり、またそのパワーたるや、断薬をやめさせるに十分すぎるものがあります。

  • やめたいけど、なぜ自分はやめるのか?
  • やめる必要ってそもそもあるのか?
  • なんで楽な生活を捨てて今の苦痛に耐える必要があるのか?

本当に何度も私自身も心の中でこれらの事を繰り返し考えました。もしかすると自分自身が断薬を諦めたときのための許す理由を自分で考えていたように思います。一度決めた断薬をやめるには自分の中でも納得できる理由が欲しかったのだと思います。

正直言えば断薬を終えた今でも、これらの疑問について100%言い返す事ができるか?と言われればできないと答えると思います。

そもそも抗不安薬を飲んだのには理由があって、実際に長く飲んでいたのは飲む事で何らかのメリットを享受していたわけです。つまり、飲み続ける事にデメリットがある事は理解していても、メリットがある事も理解していたわけです。

今後も断薬を行う方はこれらの疑問が心に浮かぶ事と思います。そこで断薬を続けるかどうかは貴方次第です。

私自身は結果として「頓服で抗不安薬を飲む」という本来の選択肢に戻れたのはとても良かったと思っていますし、今は薬を持ち歩かないでも当然ながら不安など一切おきません(ちなみに頓服で飲むのは本当に年に数えるほどです)。

断薬で得たものを一言で言うならば、薬とのより良い付き合い方ではないかと思います。