断薬を開始した後は後戻りが難しいと知るべし

今回は脅すわけではありませんが、断薬を開始する方が理解しなくてはいけない重要な点について書きたいと思います。断薬を開始した後は後戻りが難しいという話です。

断薬を始めるのは簡単、やめるのは難しい

断薬というのは思うよりも始めるのは簡単です。それこそきつさとかを無視するのであれば、減薬なしでも開始する事は可能です。この例は極端ですし、実際に減薬なしで断薬を始めればおそらく地獄を見るでしょうが、それくらい「やめた!」で始められるのが断薬です。

断薬の難しいのはどちらかというとやめる事です。ここでやめるというのは薬をやめるのではなく、断薬をやめるという事です。

つまり挫折の事です。実際に断薬を開始すれば分かりますが、断薬を挫折するのは物凄く難しいのです。その事を今から断薬を計画する方には理解した上で断薬を開始してほしいのです。

断薬をやめる事が難しい理由

理由を書く前に断薬をやめる時はどんな理由なのかを考えてみます。

  1. 断薬そのものをする理由が分からなくなった時
  2. 離脱症状に耐えられなくなった時
  3. 家族や医師からの意見による総合的判断

主だったものはだいたいこのくらいだと思います。これらの理由により「断薬をやめよう!」と思うわけです。

ここまでなら「何が難しいの?」と思うでしょう。やめるのが難しいのは特に2の理由の時です。そして、これが断薬を諦める理由として最も大きなものだと思います。

離脱症状に耐えられなくて断薬を諦めるのがなぜ難しいのでしょうか?

断薬をやめる先にある期待を考える

ここで想像してほしいのです。2の理由は断薬による離脱症状の苦しさから逃れたいからという理由なわけです。ここまでは分かりやすいと思います。

しかし、断薬開始前だと想像がつかないと思いますが、断薬中にはこのようにシンプルには考えられなくなります。なぜか?それは大前提が「断薬をやめて再服用すれば今の離脱症状は全てなくなる」というものだからです。

数多ある離脱症状が再服用ですべて綺麗になくなるか?と言えば、こればかりは私にも分からないのです。実際のところ、私自身が最初の断薬を13日で挫折し再服用した結果、とりあえずは平穏な体調に戻ったのは確かですが、こればかりは統計データも少ないですし、必ずしも全ての不快な症状が完全に治るかは私にも自信が持てないのです。もしかすると一部の離脱症状は残る人もいる・・・かもしれないのです。

とはいえ、少なくとも断薬時の離脱症状がいろいろと押し寄せてくる不快度に比べればかなり楽にはなると思いますが、とりあえず飲み直してみないとわからない点ではあります。

あくまで意識してほしいという事です

こんな事を書くと「怖い事を書くな」と思われるかもしれませんが、立場上「絶対に再服用すれば離脱症状は全て消える」とは言えません。ただ、今回こういう事を書いたのには理由があります。

それは、断薬するならそれくらい後戻りしない気持ちでトライしてほしいという事なのです。貴方がなぜ断薬したいのか、抗不安薬とサヨナラしたいのか、ベンゾジアゼピンなんてもう使わないと誓ったのか、その思いが弱ければ必然的に挫折してしまう可能性が高くなるのがこの断薬です。

断薬は挫折回数が多いほどやめる事が難しくなると考えています。これはモチベーションを含めての話です。

もちろん、誰もが離脱症状がきついわけでもなく、あっさりと断薬を終えてしまう方がいるのも事実です。その逆に私のように数年の戦いになる事も珍しくはありません。

その状態は体質や服用年数、性格、薬名、飲み方、その他いろいろな事情で変わってくるはずです。

貴方がどういうパターンになるかわからないため、始める前に「断薬をやめる事もそんなに簡単ではない」という事を覚えておいてほしいのです。特に100日などある程度の日数の断薬に耐えている場合には尚更です。経験した方なら分かりますが100日の断薬に耐えるという事を「もう一度やれ」と言われればさすがに勘弁してほしいと言いたくなります。ある程度断薬に耐えた場合には心理的な抵抗も強く現れます。

断薬は一度はじめたら、進むか戻るかの選択肢に日々迷うものです。しかし、一度決めたら成功を信じてなるべく頑張ってください。

なお、無理して断薬を続ける事で「心が壊れるかも」と思う場合には断薬を中止されるのが良いでしょう。心を壊してまで続けるのはリスクが大きいので。

*あくまで断薬の進退の判断は自己責任にてお願い致します。