断薬後の頓服は自由にしても良いと思っています

断薬という言葉を聞くと金輪際抗不安薬など飲まない!というように聞こえると思いますが、この辺は多分断薬経験者の中でも意見が分かれる所ではないかと考えています。私自身は断薬が確実に終わった後に必要に応じて「頓服薬」としてベンゾジアゼピン系抗不安薬を飲むのは構わないと考えています。

基本的に癖をつけるのがまずい

例として頭痛薬を考えてみましょう。頭が痛い時に頭痛薬を飲まれる方はそこそこいらっしゃると思います。しかし、頭が痛くもないのに毎日飲む方はほとんどいないはずです。なぜなら飲む必要がないからです。本来薬は必要な時に服用する事で効果を発揮するものです。これが常用となると薬の効き目が薄くなり本来の処方量よりも多く飲まないと効かなくなってしまいます。いわゆるOD(drug overdose)です。

実際、私もそうでしたが最初は一錠でも効き目があったソラナックスがいつのまにか効かなくなり最大で2錠飲んだ事もありました。頻繁に飲んでいると効き目が薄くなるため、効果を実感するために多めに服用してしまうわけです。

常用はこういうリスクがあるため好ましくないわけです。もちろん一部の薬は常用する必要があると思いますのでそれは構いませんし、実際私も飲んでいる薬があります(コレステロール系の薬です)。

抗不安薬に限って言えば医師の言われる通りに1日3回など中長期にわたって飲むことで断薬が著しく難しくなるわけです。

断薬成功は依存しない状態

断薬成功をどの地点にするかというのは様々だと思いますが、一つの地点としては抗不安薬への依存が完全になくなったと自分で認識できるタイミングだと思います。要はまったく飲みたいと思わないし、飲む必要もない状態を指します。

あるいは離脱症状がほとんど気にならなくなった時と言っても良いでしょう。少なくともこういう状態になった時には既に断薬は終わっていると認識しても良いと思っています。

そして、今回のテーマはこの後の事です。人間ですのでどうしても精神的にちょっと不安定な時や状態がおかしい時があるはずです。そもそもそういう傾向があったために飲んでいたわけですから断薬後にそういう状態になっても不思議ではありません。そういう時にも抗不安薬には二度と手を出さないとするのか、あるいは頓服で飲んで気を楽にするかという事です。

私自身は頓服であれば全く心配せずに飲んで良いと考えています。

連続で飲まない事が重要

しかし、頓服とは言っても今日一日だけ朝昼晩に飲むというのでも良いのか?と思われる方もいるでしょう。私自身が決めている事は頓服として飲む時は一日一回までです。しかも、本来の処方量までも最大とします。たいていは半錠から一錠の範囲で飲んでいます。そして、次の日は絶対に飲まないというのも決めています。

連続で飲む事で過去の頼っていた(依存していた)時期を思い出さないためにこういうルールを決めています。どうしても必要だという時に一回だけ飲むというのであれば、また依存するという可能性は限りなく0に近いと考えています。

なお、その際に飲むのはソラナックスと私は決めています。デパスのように強いのは切れ目が怖いので頓服でも飲みません。それよりも弱く切れ目がそこまで気にならず、だらだらと効果が続かないものにしています。この辺はあくまで私自身の考え方ですので皆さんが頓服で何を飲むかは自由ですが、少なくとも連続服用せず、切れ目もきつくないものを選ぶのが良いでしょう。メイラックスなどは即効性が低いので頓服には向いていないと思います。

抗不安薬に限りませんが、薬は付き合い方次第だと考えています。断薬が終わっているのであれば、やみくもに否定するのではなく、うまい形で共存すれば良いのではと私は考えています。

こんな形でも年に飲むのは3~5錠あるかないか程度ですのでかなり少ないです。それくらいであれば、良い意味で生活もしやすくなるでしょう。

今回の記事はあくまで個人的な見解です。皆さん自身の思うように薬と上手に付き合ってください。