離脱症状がぶり返しても焦らない事
離脱症状というものはほとんどの方にとっては初めての経験だと思います。そのため、それまでの人生経験では自分に起こっている離脱症状が今後どうなるかというのは全く予想がつかない事と思います。
普通の腹痛などであれば、その原因となるものを取り除けば治るわけですが、離脱症状は一度でたものが1日~数日で消える事はないため不安感も大きくなるというものです。そんな離脱症状ですが、普通の病気にはないトリッキーな現れ方をする事もあります。
離脱症状は消えても出てくる事があります
おそらく離脱症状において最も困るのがこの「症状がぶりかえす」事があるという事でしょう。離脱症状は驚くほどたくさんの種類があり、そのいずれが貴方に訪れるかは断薬してみなければ分かりません。ほんの少しの症状で済む方もいれば、数十の離脱症状に悩まされる私のようなものもおります。
その症状の順番も特に決まっておらず、Aという症状が初期に出る方もいれば後期に出る方もいます。この辺が他人の経験が「参考にしかならない」理由だとも言えます。
そして困ったことに、それらの離脱症状が収まったとおもってもぶり返す事も珍しくないのです。それこそ数か月間苦しんで改善したと思ったのに1~2か月後にまた症状が出るなどもあるため安心してはいられないと考えます。
離脱症状のぶり返しでも焦る必要はなし
私が経験したこのぶり返し症状を二つほど例としてご紹介いたします。
- 集中力の低下・・・1~3か月目(強)⇒4~9か月目(弱)⇒10~13か月目(強)
- 動悸・・・1~4か月目(強)⇒5~9か月目(なし)⇒10か月目(強)⇒11~12か月目(なし)⇒13か月目(強)
このように治った、あるいは軽減したと思った後に元に戻るケースがあります。それでも私が焦る必要がないとお伝えしているのは、その後の断薬成功を体験しているためです。長い期間で記録する事でこういう部分が見えてきます。
断薬が終わる前の方、初めての経験の方はどうしてもこのぶり返しの時点で絶望に近い気持ちが生じやすくなります。そして、その事は断薬を挫折するきっかけにもなりかねないと考えています。私が今回の記事を書いているのはそういう時にも焦らずに堪えましょうとお伝えしたいのです。
そもそも一度は耐えて乗り切った症状ですので、ぶり返しがきつくても耐えられるはずです。決してそこでへこたれないようにしましょう。そういうケースは珍しくないという事を知っておいてください。
最後に必要なのはネガティブな思考をスルーする力
今回紹介したぶり返しに限らず、断薬中はネガティブな思考が毎日何度も訪れます。そのたびに断薬をやめようかと思うはずです。断薬を成功させた私でさえ毎日何度も断薬を続けるかどうかについて悩んだものです。
そんなネガティブな思考をスルーできるかどうかが最後には重要であると言えます。一度終わったはずの症状のぶり返しと言うのは想像以上にネガティブな思考が襲ってきます。そういう時こそこの記事を思い出してください。いつかはそれらの症状も消えると信じて下さい。
もちろんどうしても苦しい場合には断薬をあきらめるという手もありますが、その際は私がこの断薬中にとったソフト断薬も検討してみて下さい。断薬は何も「0か1」(飲まないか毎日飲むか)という極端な選択ではないのです。その中に「頓服できつい時だけ少量飲む」という選択肢を入れる事で心理的には相当楽になると思います。
ソフト断薬についてはこのサイト内にて何回も言及していますので検索窓で検索してみて下さい。