私が断薬時にした判断の成功と失敗

今回は断薬を終えている身として断薬時に行った判断において失敗だったと思うものと成功だったと思うものについて個人的な見解を書きたいと思います。

断薬時の判断で失敗したと思っている事

不安を減らすために検査に行くのが遅れた事

一番大きな失敗として私が感じているのがこの精密検査の遅れです。私が経験した離脱症状では脳みそが溶けるような感覚にながらく襲われましたが、それは離脱症状であると信じてずっと軽減する日を我慢していました。この我慢する事自体は悪くはないのですが、実際には離脱症状の”はず”と信じているだけでその陰には「大きな病気ではないか?」という不安が常に付きまとっていました。結果として精神的なダメージが大きくなってしまうのです。

おそらくこの心理はこれを読まれている皆さんにも思い当たる節はあるのではと思います。それどころか断薬をする方の多くが自分に起こっている離脱症状が別の病気(しかも結構悪い病気)ではと疑った事があるのではと予想しています。

私のそのケースでは脳みそが溶けるような感覚なわけですから、もし離脱症状ではなく脳の病気だったらとずっと感じていました。

しかし、検査をする事は物凄く怖かったのです。もし検査をして恐ろしい病気が見つかったらどうしようという思いがありました。そのため、離脱症状であると信じたかった部分もありました。

結果として別の理由でかなり後に検査を受けて、それらの症状が脳の問題ではない事がわかり一安心したわけです(実際には日記に書いたと思いますが、予定外のラクナ梗塞がそこそこ見つかりましたが^^;)。

本題に戻りますが、離脱症状か他の病気か不安に感じる症状が起きている場合には精神的ストレスを少しでも軽減するべく精密検査を即座に受けるべきというのが今の私の率直な気持ちです。

もちろん、検査でとんでもない別の病気が見つかる可能性もあるわけですが、その場合には早期発見になるわけですので、少なくとも検査をして悪い事はありません。何も悪い部分が見つからなければそれこそ離脱症状と断定できるわけです。経験上は離脱症状がどんなに苦しくても、全く異常がないケースは多いはずです。

断薬中はストレス耐性が下がりちょっとした事でも考え込んだり、悪い方に考えたりします。それが検査をする事で一つの仮説については結論が出るわけですから、やらない理由はないでしょう。

すぐに断薬中止を決めてしまった事

この断薬日記を全部読んでいると分かると思いますが私は断薬に2回チャレンジしています。1回目は13日目で挫折しました。そこから再度準備をして2回目の断薬を行ったわけです。

私が失敗だと思っているのは1回目の断薬においてすぐに中止を決めてしまった事です。離脱症状と言うものが想像をはるかにこえており、即座にこれは無理だと判断してしまったのです。2回目でも13日目はかなり苦しかったわけですが、その日だけは超えたいという目標があったためかなりの力技で通過しましたが、実際に2回目の断薬を通じて感じた事として「物凄く辛くても次の日は楽な場合もある」と言う事です。

1回目の時は「この症状が今後も続くなんて・・・」という絶望感の方が大きく断薬中止を即座に決めてしまったわけです。あの時、とりあえず後1日我慢しようと考えていたらもっと早い段階で断薬が終わっていたかもしれないと今でも思います。

もちろんこれは「たられば」であり14日目以降もきつかった可能性はありますが、それでも今ならもうダメだと思っても1~2日は様子を見ると思います。

断薬時の判断で成功したと思っている事

ソフト断薬の自分への許可

ソフト断薬についてはいろいろな意見があると考えていますのでこれが良いかどうかは分かりません(ソフト断薬については「ソフト断薬はなかなか良いかも?」をお読みください)。しかし、人(性格ですかね)によってはこのソフト断薬を自分に認める事で断薬の成功は一気に近づくと今は自信を持って言えます。

断薬中というのはどうしても1か0で判断を下す傾向があると感じています。断薬を続けるか、やめるかの二択と言う事です。ソフト断薬ではここに「本当にきつい場合には頓服で少量だけ抗不安薬を飲む事を認める」という選択肢を追加します。

私はこれを選択した事で本当にきつい時は少量だけ飲む事を自分に認めるという一種の「逃げ道」を作りました。この事は自分の気持ちの上でもかなり楽にしてくれたと思っています。

少しだけ飲む事でその時のきつい症状を多少は軽減できるわけですので、断薬を引き続き頑張れるというわけです。分かり易く言えば、3歩進んで1歩下がるような形でしょう。それでも2歩は進んでおり、そこからまた1歩ずつ進めば良いと考えたわけです。

このソフト断薬は私にとっては大正解であり、これがあったからこそ最後までたどり着けたと考えています。当初はソフト断薬と言う事で抗不安薬を少量とは言え飲む回数はそこそこ多かったのですが、月日が経つにつれ離脱症状は軽くなっていき頓服で飲む回数も減っていきました。そして最終的には完全に飲むのをやめられたというわけです。

ソフト断薬についてはデパスのように切れ目が分かり易く、効果が強いものはあまり向いていないと思います(結局癖になって飲み続けてしまうため)。ソフト断薬を考える場合には、癖にならないと貴方自身が考える薬で行うと良いでしょう。

今回の記事は断薬を終えた今だからこそ言えるものだと考えています。こればかりは断薬中には振り返る事が出来ません。一つの体験談からの意見ではありますが参考にして頂ければと思います。