断薬で音に敏感になってしまった方の対応策あれこれ

今回は断薬中にそれまでよりも音に過敏になってしまった方のための対応策を私の経験からいくつかご紹介したいと思っています。元々抗不安薬を飲まれるような方は繊細な性格の方も多いように思いますので、音の問題で苦しんでいる方はそこそこ多いのではと思います。

断薬による音の問題には2種類ある

医学的な分類などではありませんが、音関係の問題には二種類あると私は考えています。

  1. 聴覚過敏
  2. 音に神経質になる

1の聴覚過敏とは様々な音が脳天に響くようなもので、私の例で言えば水がシンクにあたるだけで脳に音が突き刺さるような状態になりました。この状態は普通の生活はほぼ無理でとにかく音を遮断するための方策を取らなくてはいけません。

2の音に神経質になるというのは、1のような音が脳みそに突き刺さるというような状態ではなく、他人の足音や扉の開け閉め、その他の生活音(とは言えうるさい人のですが)がそれまで以上に気になるような状態です。場合によってはこれが元でノイローゼ気味になる事もあるでしょう。

この二つへの対応策は根本的に違います。1の場合には音がなるべく聴こえない状態に持っていくのが必要ですし、2の場合にはそれらの音が気にならないような状態にもっていくのが必要です。

聴覚過敏への対応策

今回の記事では視覚的に理解してもらうために便宜上Amazonのアフィリエイトリンクによる画像をつけさせて頂きます。気になった場合にこちらのバナー経由で購入頂ければ私に少しだけお小遣いが入りますが、「アフィリエイトなんて絶対に協力してやるか!」という場合には自分で検索して直接商品を購入頂いても構いません。

というわけで最初に聴覚過敏への対応策を書かせて頂きます。基本的に状態がひどいと引きこもりモードに入らないと厳しいくらいになりますのであらゆる音をシャットアウトする必要があります。

私がいろいろ試して最終的にお勧めと言えるのは耳栓とイヤーマフです。

耳栓編(普通の耳栓)

実際の所、聴覚過敏になるまでは耳栓などは全く縁がない生活だったのですが、この状態になって調べてみると沢山の種類があるのが分かりました。当初はやみくもに購入していたのですが耳栓初心者は以下のようなセットものを買うのをお勧めします。なぜなら、耳栓には自分に合う合わないが物凄くあるためです。私は場合によってはセットものの全てが合わずにすぐに捨てた事もあります。それくらい相性があると思っています。

このような複数種類が試せる耳栓セットをまずは購入し、その中で自分に合う(ここでの合うというのは音を遮断する精度が高く、耳に合っているものを指します)ものをその後にまとめて購入するのが良いでしょう。なお、それぞれの耳栓には「NRR」というものが存在します。

このNRRとはノイズ・リダクション・レイティングの事を指します。要は騒音をどれくらい減らす事が出来るかを数値化したものです。例えば上記の耳栓セットにはNRR28からNRR33のものがセットになっています。つまり、セットの中でノイズの低減度合いが異なるという事です。

数値の大小ですが、数値が大きいほど遮音性能が高い事になります。具体的な計算として分かりやすい例を挙げましょう。

<例>

  • 地下鉄の車内・・・おおよそ80~90db(デシベル)
  • 静かな事務室・・・おおよそ50db
  • 木の葉のふれあう音・・・・おおよそ20db

上記の条件にて地下鉄の車内(ここでは80dbにしておきます)でNRR30の耳栓をすると「80-30=50db」程度の大きさにまで低減するという事になります。50dbは静かな事務所レベルですのでかなり小さくなるのが分かるでしょう。ただ、耳に合わないとほとんど防音効果が出ない事もあります。サイズや付け心地、正しいつけ方(実はこれが本当に重要)を理解した上で自分に合うものを探しましょう。

ちなみに私が最後に行きついたのはこちらの耳栓です。

なんて事はなく結構よくあるものでした。ここ最近はセットで大量に買い置いていましたので今も沢山残っています^^。ちなみに下に引っ越してきた方が朝の6時から掃除機かけるような非常識な方だったので、今は毎日夜にこれをつけて寝ています。そんな時間に掃除機かけるなよって思いますよね(しかも二時間以上かけて壁にぶつける音を出しています)。

そんな音も耳栓をしているとほぼ聴こえない状態です。とはいえ、毎日つけていると耳が痛くなるのでそこがちょっと悩みの種ではあります。

耳栓編(シリコン耳栓)

最近買ったばかりなのですがずっと気になっていたシリコン耳栓です。変形するシリコンで耳の穴を押さえるのですが、想像以上に快適で一般的な上記の耳栓よりも就寝時などに痛くなりにくいと思いました。こちらは付け方に悩む方もいると思いますが、「シリコン耳栓 付け方」で動画検索をすれば分かり易いものが公開されています。

なお、下記で紹介しているものは6ペア分なのですが日本人の耳には一つの粒が結構大きいので半分に切って使う方が良い気がします(つまり元の一粒で両耳分と言う事です)。実際そういう使い方をしている方が多いのを知っても、半分サイズだと遮音性能が下がるのでは・・・と思っていたのですが実際にやってみたらそのままの大きさで使うよりも半分にした方が使いやすく痛くもなりにくかったです。また、遮音性能もほぼ変わりませんでした。とはいえ、切るかどうかは耳のサイズで決めると良いでしょう。切ってもまたくっつけられるので悩む事もないですけどね^^。

遮音性能は一般耳栓よりもやや落ちますが気になる音(足音とか)はきちんとシャットアウトしてくれます。またあまり遮音されないというように感じる場合はほぼ間違いなく耳の穴をふさげていないのできちんと穴をふさぐようにして下さい。耳の配置場所でかなり遮音レベルは変わってきます。今の私は毎日これをつけて寝るくらい気に入っています。慣れると手放せないかもしれません。欠点は汚れやすい事とホコリなども付きやすいという事ですかね。私は毎日洗っています(シリコンは防水なので洗うのは全く問題なし。すぐに乾きます)。

上記商品は使用中の耳栓用の保存ケースがついてないのがネックではあります。使用中のものを外している時にどこに使いかけのシリコンを置くかと言う事になるわけですが、私は100円均一で売っている小さいプラスチックのケースに入れて保存しています。シリコン耳栓を買う前にケースは別途用意しておく事をお勧めします。なお、商品本体そのものがプラスチックケースに入っているので、未使用品とあわせて入れておく事に抵抗がなければ別でケースを買う必要はありませんが、私は買った方が良いと思います。

イヤーマフ編

次にイヤーマフ。これは使った事がある方はあまりいないと思いますが、ヘッドフォンのようなものです。

見た感じは上図のようなものですが音は出ません(私が持っているのは型番が違います)。物凄く締め付けの強いヘッドフォンだと考えて下さい。おそらく貴方の想像以上に音を遮断してくれます。こちらは耳栓とは違い耳は痛くなりませんが、これをつけて寝るにはかなりの特訓(^^)を要します。そのため起きている時に使うものと考えると良いでしょう。耳が痛くならない分、締め付けがきついので頭が少し痛くなります。長時間は少し厳しいですかね・・・、慣れにもよりますが。

なお、試したもので「これはすごい!」と思ったのは耳栓とイヤーマフの合わせ技です。耳栓をした状態でイヤーマフをかけると、びっくりするくらい音が聴こえなくなります。多少の息苦しさや耳の痛さを我慢してでも無音に近い状態が欲しい場合にはこの耳栓+イヤーマフを是非お試しください。正直、キーボードを打つ音もほぼ聴こえなくなります。それくらいすごいです!圧迫感は結構ありますけどね・・・。

音に神経質になった時の対応策

マスキング編

次に聴覚過敏からは脱したものの音に対して敏感になり、他人の出す音などがストレスになってしまう時の対応策です。耳栓やイヤーマフも対応策にはなりますが、私のお勧めは「マスキング」というものです。マスキングというのは聞きなれない方もいると思いますが、他の音を出す事で他人の足音などの音を極力気にならないような状態に持っていくというわけです。

要は音を紛らわせる事で気にするものを減らしていくという事です。

ここで私が超お勧めするのがあるサイトです。実は以前このサイトでも紹介していたサイトが閉鎖してしまったようなので新しいのを見つけました。それがこれです!

おと風景

これは何かと言えば、いわゆるその辺のよくある音が延々流れるサイトなのです。このサイトは今もまさに使っているのですが、自宅で仕事をする私にとっては手放せないくらい大事なサイトです。

サイト上部にあるメニューから「作業用BGM一覧」を選択して、その日の気分にあわせて「カフェの音」からいずれかをずっと流しています。多いのはパリですかね。言葉が分からないので尚更気になりません。カフェというのはうるさいけど集中できる場所であるため、これを流していると自然と集中できるようになります。また、他の方の実際の騒音もこういう音が流れる事でマスキングされ、それほど気にならなくなります。私の場合、さらにGoogle HomeにSpotifyでそれらしい曲を流し、まさに喫茶店のような状態にして仕事をしています。

寝ホン編

寝ホンと聞いて「何?」と思った方もいるでしょう。これは寝ながら聴けるイヤホンの事です。私も上下階の足音などでイライラする時には前述のマスキングなどの対策をしていましたが、それよりも直接的なものとして寝ながらイヤホンをして自分の好きな音楽を聴くという事をやっていました。

しかし、問題点としてイヤホンにはでっぱりがあるのでたいていのものは寝ながら聴くには厳しいのです。上を向いて朝まで過ごすのであれば問題ないのですが寝返りが出来ないわけです。

この寝ホンについては私は諦めていたのですが、最近お勧めのものとして聞いたイヤホンを買ってみました。私が実際に買って試したのが以下の商品です。

こちらのbluetoothイヤホンです。何が良いって安い!断薬中で収入が少ない方には特にベターです。元々bluetoothイヤホンは最近欲しいと思っていたので迷わず購入しました。

結論から言えば、寝ホンにはやはり辛いです。寝返りもできない事はないですしそれまでのイヤホンに比べればかなり良いですが、やっぱりはずれそうになるかなと思います。多分、朝にははずれているでしょうし、ちょっと耳が痛いですかね・・・。

というわけで完璧な寝ホンではありませんでしたが可能性はかなりあるものでした。ただ、その目的云々は別としてbluetoothイヤホンの便利さに魅了されました。今では毎日外出時には使っています。ワイヤレスって便利だなぁとつくづく思います。

まあ、安いので音はそれなりですが、価格以上の音ではあります。だいたい2,980~3,500円くらいのイヤホンと同等くらいの音は付け方にもよりますが出ます。そのため、チープすぎて残念というレベルまでは行きません。持ち運びケースもありますし、何といっても防水レベルがIPX6対応なので雨でもそこそこ安心です。

bluetoothではないもので言えば下記のものも寝ホンとしての評価が高いようです。とはいえ私は使った事がありません。

画像を見る限りはこちらの方が寝ホンに向いていると思いますし、Amazonのタイトルでも寝ホンと堂々とついています^^。でも、ワイヤレスではないので、寝返りとかうったらひっかかりそうな気がしないでもありません。有線は寝ながらはきついと思うのですけど、純粋に寝返りが打ちやすそうという面で言えば、こちらの方が優れていそうです。

その他のオリジナル対策

音に神経質になっている時というのはとにかく一度気になりだすとその考えが止まらなくなってしまい、それがどんどん悪くなっていきます。私もこの点についてはいろいろと試したのですが、その中で最近編み出した面白い対応方法があります。

下の階の方がドンドン音を立てて走ったりすると腹が立ったり、動悸がしたりするわけですが、騒音と思うからこうなるのだと考えたわけです。そこでパブロフの犬ではありませんが、これらの無意味で腹の立つ音に意味を与える事にしました。

具体的には「合図」にする事にしたのです。私の場合には下の方が騒音をだしたら腹を立てるのではなく「スクワット」を10回すると決めてみました。何をやるかは自分が気にしている所で良いと思います。脇腹がぷよぷよしてきたなら、脇腹をひねる運動などでも良いでしょう。本来は怠けてやらないけど、やった方が良いと思っている事などがベストです。つまり、騒音のお蔭で自分がやった方が良い事が出来るというメリットに変えてしまうという思考の転換です。

ちなみにこのパターンはいろいろと出来ます。普段は掃除嫌いの方などであれば、数か所の拭き掃除を行うや簡単な掃除をするでも良いでしょう。つまり苦手なものを騒音のタイミングで開始するという事です。

どうでしょう?これだと少し前向きになると思いませんか?まあ、私はお陰で足の筋肉痛が少し出ていますが(それくらいうるさいw)、単に腹を立てたりストレスをためるよりも物凄く建設的なアイデアだなと自分で感心しています。是非こちらも試してみて下さい。

正直、うるさくする人とかは常識がないですし、そもそも自分は普通だと思っていますので注意してもそうは治らないのです。それならば自分が変わる方が簡単だという事です。

今回はいろいろと書いて長文になりましたが、是非皆さんの生活が少しでも楽になる事を応援しています!