断薬は辛ければ挫折も選択肢です

この断薬日記では私が断薬を成功させるまでの軌跡と、その経験で感じた気持ちなどを正直に伝えています。これを読んで断薬の励みにしている方や日々の苦しみから耐えている方も多いと思います。

そんな皆さんに一つ言いたい事として「本当に辛ければ挫折も選択肢」ですと言う事です。

離脱症状に感じる辛さは千差万別です

ベンゾジアゼピン系抗不安薬などの離脱症状には様々なものがあります。多数の離脱症状を経験した私でも経験した事がない離脱症状は結構あります。また、同じ症状であっても断薬してから出てくる時期や長さ、そしてきつさというのも人によって変わります。もちろん、個人の耐性(どこまで我慢できるかも含めて)によっても辛さは変わってくると思います。

自分で言うのもなんですが、正直、結構こういう事に対して我慢が出来る方だと自分では考えています。弱音を吐きたくないというか、変なところで我慢する性格なのです。そんな私でさえ1回目の断薬ではあまりのきつさに耐えきれずに13日で挫折したわけです。正直、こんなにきついとは思いもしなかったためです。ネット上には全く離脱症状が出なかった方からかなり苦しんだ方まで様々な経験の方がいますので、私の中ではその軽い方が来れば良いなと考えていたわけですが、現実には悪い方(しかもかなりきつい方)にあたってしまったわけです。

そんな私でさえ、あっさり一回目は断薬を諦めて再投薬をしたわけですので、他の方も耐えきれないという事は普通にある事だと思っています。

私はその失敗の後、再度仕切り直して、減薬からきちんと取り組み、その後に「いけるかも」と感じた時点から断薬を開始して今に至るわけです。ただ、その二回目も断薬日記を読まれれば分かりますが、何度か「もう無理で挫折します」宣言を出しています。減薬をしてもかなりきつかったのです。しかしとりあえず次の日までは我慢しようとだましだまし続けた事で何とか成功させる事が出来ました。

ここで耐えられたのは1回目の挫折でこのくらいのきつい離脱症状は来るかもと言う予測が立っていたというのもあるでしょう。

とはいえ、ソフト断薬という本当にきつい時は少量だけ抗不安薬を飲む(挫折ではなくその時だけ少し飲む)事を途中で自分に許す事により、心に余裕が出来たとは考えています。ダメだと思った時に、ばっさりやめる必要なんてないのでは?と考えたわけです。そのため、ソフト断薬と称して、半錠だけ一時的にソラナックスを投与するなどして何とか断薬を続けるようにしていました。当初は結構ソフト断薬として飲んだ回数も多かったのですが、それもどんどん少なくなり最後は全く飲まなくなったわけです。

個別の離脱症状への耐性も人によって変わる

断薬開始から314日目までに出た離脱症状を下記の記事で紹介していますが、おそらくこれを読まれている貴方と私ではきついと感じたものは必ずしも同じではないでしょう。

★参考:断薬314日目までに出た離脱症状一覧

この記事を読むと私が特にきついと感じていた症状が以下のものである事が分かります(★4~5をつけている症状)。

<★5・・・心底きつい>

  • 聴覚障害
  • 音に対する過敏
  • 集中力低下
  • 記憶と集中の障害
  • 音がいつもより騒がしい
  • 耳鳴り

<★4・・・かなりきつい>

  • 不眠症
  • 筋けいれん、筋肉痛、筋攣縮
  • むずむず脚症候群
  • 振戦(ふるえ)

これを読むと音、耳関係が特にきつかった事が分かります。聴覚過敏系や耳鳴りなどは本当に地獄だったなと今でもたまに思い出します。まさかシンクに水を落としただけで脳に音が突き刺さるとは思いもしませんでしたからね。洗い物もまともにできないというか、耳栓やイヤーマフをしないと自宅での生活もきつかったわけです。外などは怖くて用事がなければまず出かけられない状態でした。

友達からライブに誘われても状況を説明して断るものの、どれだけの方が信じてくれたかはいまだに分かりません。こんなもの経験してみなければわかるはずもありませんよね^^;

耳鳴りは耳栓をしても全く意味がないので(自分の中から出てくるので)、ある意味最強王者と言えるかもしれません。

辛い思いが強いなら挫折も視野に入れる方が良い

辛い感覚というのは人によって違いますが、確実に挫折を検討するべき段階と私が考えるのは「精神的に自分はちょっとまずいかも」と感じた時だと思っています。

要はこのまま続ければ「最後の切り札(あえて書きませんが分かりますよね?)」にうったえてしまうという最悪のシナリオを迎えるかもと感じたら、その時は断薬は続けるべきではないと考えています。

ただ、この断薬日記でも何度も書いていますが、出来れば挫折を決めるのは夜ではなく朝にしてほしいと思っています。理由は夜に辛くても朝にそこそこリセットされている事が結構多くあるからです。朝だと精神状態もより安定している事もありますし、その時にどうするかを判断すれば良いのではと思っています。

そもそも何か月、あるいはそれ以上辛い期間に耐えてきたわけですから、夜から朝までのほんの数時間を我慢できない事はないと思います。朝になっても「本当にきつくてどうかなりそうだ」という時は断薬を一旦諦めて、次の機会を待っても良いと考えています。

挫折時は医師に相談を

挫折した時に医師に相談をしていない私が言うと説得力がありませんが、もし近くに断薬に前向きな医師がいるのであれば、その方に相談して減薬~断薬計画をきちんと練ると良いと思います。

私は自分で勝手に薬をカットして減らしていきましたが、医師の指導があればより安心だと思うのです(もちろん薬漬けが専門の心療内科医は問題外ですが・・・)。

挫折をするにしても、断薬をしていた分、大きな反動が来ても行けませんので医師に相談してゆっくりと投薬を戻し、その後折を見てまた減薬からの断薬に移行するというのが良いと思います。

とりあえず、この日記を読んだからと言って私と同じようにうまくいくとは限りません。いや、何年もかかっての成功なので私自身、全くうまくいってないと思いますが、どういう流れで断薬にたどり着けるかは人によると思いますので、このサイトで書かれている事の通りに行かなくても気にする必要はありません。

自分の状態(体調、精神面)が分かるのは本人だけです。そのまま耐えきれるか判断できるのも本人だけです。無理をせず、冷静に断薬を続けるか、一度休止するか(これの方がソフトな言い方ですね^^)を考えると良いと思います。

こういう文章を書いていて、本当に厄介な薬だなぁと思うばかりにて・・・。