貴方が断薬を失敗する8つの理由
今回は断薬を失敗する理由についてその考えられるものをいくつかご紹介したいと思います。下記にあたるパターンの中にまさにいる方は、「これは断薬失敗の罠だ」と考えると良いでしょう。
貴方が断薬を失敗する8つの理由
1.離脱症状に耐えられない
最も多いと思われるのがこれです。私も一度断薬に失敗しるので分かりますが、正直言って、自分で想像していたものよりもはるかにきつい事に驚いたというのが本音です。自分が経験した事がないような症状が複数襲いかかってくる事もあるため耐えきれずに断薬を諦めてしまいます。ここでの要点としては自分が今まで経験したような腹痛やら頭痛などだけなら何とかなると思うのですが、未知の症状の場合、他の原因(病気)であるのではという不安感も起きるため、より一層その離脱症状に耐えられないという意識が強くなります。まさに身体的症状に加え、心理的にもダメージが大きくなってしまうのが断薬に失敗する要因になります。
2.第三者がこぞって否定的な意見を言う(相談相手が悪い)
こちらもかなり多いと思います。私自身も経験していますし、当サイトにコメントを書かれている方でも多くいますが、自分の周囲の方(家族や友人、担当医師)がこぞって「それは離脱症状ではないのでは?」や「それは鬱だよ」「神経質だからだ」などという無責任な発言をします。そもそも離脱症状などは断薬経験者でなければ分かるものではないため、そのように経験した事がない方の意見というのは自分が知っている範疇での考えになってしまうため、そのような否定的な意見が多く出てきます。
仲の良い方からこのような意見を毎度のように聞かされると、自分に起こっている不快な症状の理由について懐疑的になるものです。その結果として、周囲の方の意見に従って再投薬をするという事になり断薬を諦めてしまいます。
3.自分で治らないと自己暗示をしてしまう
私も他人の事を言えませんが、離脱症状があまりに続くと「もう治らないのでは」と言う諦めの気持ちが起き上がってきます。特に離脱症状が最悪の段階を抜けて軽減した後にまた絶不調などの状態に戻るとこういう考えが生じやすくなります。結果として自分自身で「これはもう治らないから薬を飲むしかない」と決めつけてしまうのです。私の断薬日記を読まれると分かりますが、こういう波は何回も襲ってきますが、耐えると結果として改善されていきます。大切な事は諦めないという事です。
4.楽観視しすぎていた
離脱症状は必ずしも誰もが同じ苦しみに出会うわけではありませんが、時として私のようにきつい症状が長く続きます。断薬について楽観視した状態で始めますとそのギャップに苦しみ、結果として耐えきれないという事になります。出来る限り長めの減薬から断薬を行い、少しでも離脱症状が楽になるように準備をしましょう。
5.良い相談相手がいない
断薬を行う方に良い相談相手がいない事も多々あります。相談に乗ってくる方はいるとしても自分に起きている事が理解できるわけもなく、またストレス耐性が下がる事により相談に乗ってくれる方に対してあえて遠ざけるような発言をしてしまう事もあります。身体に起こっている離脱症状の辛さは自分で耐えるしかないわけですが、精神的なよりどころがなくなるとさらに辛いものとなってしまい、結果として挫折してしまう事があります。私自身、孤独との戦いの中耐えてきましたが、正直、相談できる相手がいなかったというのはきつかったです。
6.金銭的に無理が出てきた
断薬を行うとそれまでの仕事がまともに出来なくなる事も珍しくありません。その場合、収入源が絶たれる可能性もあるため、金銭的な余裕をある程度残した状態でないと生活そのものに影響する事があります。結果として仕事をするための再投薬をするという選択をする事で断薬に挫折する方もいるでしょう。
7.断薬の成功を信じきれなかった
まさに誰もが通る道がこの「断薬成功を疑ってしまう」というものです。激しい離脱症状が出る方はおそらくほぼ100%近い確率で断薬の成功を疑った事があるのではないかと思います。特に長期間にわたり不快な状態が続くと、本当にそれらの症状が消えるかについて自信が持てなくなってきます。結果として断薬に失敗する方が出てきます。
8.断薬の意味を疑ってしまった
断薬を開始する当初は明確に「抗不安薬に頼らない生活に戻りたい」という意識を持っているのですが、離脱症状が厳しく、また期間も長くなってくると「そもそも断薬をする必要はあるのだろうか?」という考えが生じてきます(私の日記でも何度かこの考えに囚われているのが分かります)。薬を飲んで安定した生活が送れるのであれば、それでも良いのではないかと思うわけです。結果として再投薬を選んでしまうわけです。
なお、管理人である私は抗不安薬について絶対に反対という立場ではありません。断薬が出来ない方、飲まないと普通に暮らせない方はいると思います。そのため、依存性などのリスクも理解した上で飲むのであれば構わないと思っています。ただ、できれば頓服的に飲むのが好ましいと思っていますし、医師から飲むときにそういう指導をしてほしかったと今でも考えています。
心から断薬日記を最初から全部読んでほしい
おそらく断薬中の方で上記のいずれにも当てはまった事がない方はあまりいないと思います。期間が長くなれば上記のいずれかの状態は経験した事があるのではないでしょうか?
私はこのサイトでは出来る限り断薬日記の最初から読んでほしいと考えています。実際にはまとめ記事などを読まれる方が圧倒的に多いわけですが、実際にはまとめ記事だけですと、下手をすれば断薬に失敗してしまうと考えています。
その理由は私が諦めかけた時の心境をきちんと読んでないためです。断薬に成功するためには「もうダメだ」と考えた時にどういう風に考えるべきかという心構えなどが重要になってきます。私は二度目の断薬でも複数回、断薬を諦めかけて「投薬宣言」をしています。しかし、その後考え直してつづけた事で今があります。
当サイトはなるべく多くの方の断薬の成功に寄与したいと考えています。経験上、全記事を読まれた方(実は結構います)はほぼ皆さん、断薬に成功しています。もう無理と思った時こそ、私の断薬の歴史を是非読んで頂きたいと思います。
なお、私が薬を飲む事になった理由を書いた「初めての心療内科」から読まれる事をお勧めします。記事を一番下まで読みますと、次の記事へのリンクが下方にありますので「→」のついている記事が次の記事になりますので、それを是非続けてみてください。
かなりの記事数のため全部を一気には読めないと思いますので、途中まで読んだら次に読むページを一時的にブックマークなどすると良いでしょう。
とにかく、このサイトにアクセスしたわけですから、これを機に断薬を成功させてください。応援しています。
“貴方が断薬を失敗する8つの理由” に対して6件のコメントがあります。
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特別に何かしなくても、だんだんと落ち着いて話せるようになっていくのですね。
感情のコントロールだけでなく、言葉も上手く出てこなくて、相手の話も入ってこないしで、もう参ってしまいます。
まだしばらくこんな日々が続くのでしょうがめげずに頑張ろうと思います。
私も管理人さんくらいに回復できる日がきっと来るんだと信じたいと思います。
励ましのお言葉ありがとうございます。
今思えば、薬は使う必要なかったなと本当に思います。
そうですね、回復には少し長くかかるのかもしれません。
管理人さんのブログ読みながら、参考にして乗り切っていきたいと思います。
新しい曲、楽しみにしています ^^
きょうこさん、こんばんは。
きょうこさんの書かれていることを読むと、まさに私が経験してきた症状ばかりでこう言ってはなんですが、その時の自分の気持ちと物凄くかぶりますね。
言葉もうまく出てこないというのは私のブログでも書いていますが、それこそマシンガントークが売りの私が言葉に詰まること多数でした。今も少し残ってはいますが、これを機にゆっくり話すように(それまでが速すぎたので)しています。
相手の話が入ってこないのも理解力の低下などと通じると思います。すんなり話の内容が入ってこないんですよね。かみ砕くのに少し「間」がいるというか。それに以前はできていた「ながら」で人の話を聞くというのもできなくなりました。そのため、今は真面目に聞くようになったのでよい傾向だと思っています^^。少なくとも元のように完全にとまではいきませんが、気になるレベルではありません。
このブログに来られた方で私の経験した症状の方は皆さん一様に治っています(あくまでコメントをくれた方だけしかわかりませんが)。ですので、きょうこさんもきっと治ると信じて亀のように急がず焦らずいきましょう。忘れたころに「あれ?なんかよくなっている?」と思う日が来るはずです。
新曲も頑張りますね。今日作ろうとしたのですが、今一つインスピレーションがわきませんでした^^;
いつかは意識せずにも感情をコントロールできるようになるのですね。
本当にちょっとしたことで勝手に心が動揺してしまいます。
自分がすっごくすっごくキャパのちっちゃい人間になったような ^^;
自分の感情だけど、本当に自分の感情なの?って思ってしまいます。
現在は、ある程度自然な感情の動きで問題は起きていないのですね。
まだ管理人さんのブログを最初から読んでいないのですが、そのように回復するまで、何か訓練したとか心がけたことはありますか?
私はベンゾを飲み始めたのがまだ脳が出来上がっていない中学生のころなので、ちょうど感情のコントロールとか習得する頃だと思うのですがその機会を失ってしまった気がしています。
そのことが負い目で、離脱でというかもともと習得できていないからなのではなんて不安になります。
ヒーリングミュージック聞きました。
「calm」という曲聞いていると妙に心が落ち着き、昔の記憶がよみがえったりしてきて心地よいので何回も聞いてしまいました。
落ち着かない時、聞きたいと思います。
きょうこさん、こんにちは。
ストレス耐性が下がっている間はどうしても感情のコントロールは相当に意識しないとできないかと思います。
自分がちっちゃい人間に感じるのは良く分かります。私も当時そう思っていましたし、後から考えて「なんであんなことで怒ったんだろう」というのは頻繁にありました。
感情のコントロールをする訓練というのは特にありません。昨日書いたように「怒らない、怒らない、冷静に」という事を意識して人と話していたくらいですかね。
中学生から飲み始めていたという事で確かにその頃から飲むのは好ましくないだろうなというのは今なら思います。若い世代に簡単に飲ませて良い薬ではないですよね。特に常用としてはまずいかなと思います。
それでも、私よりも時間はかかるかもしれませんが、いずれ落ち着くだろうと私は信じています。きっと今よりも落ち着いて人と話せる日が来るはずです。諦めずにいきましょう!
私の曲を聴いて頂いたようでありがとうございます。「calm」は最近作ったばかりの曲ですね。今後もまた曲の追加はする予定ですのでたまに聴きに来てください。
こんにちは。
コメント失礼します。
離脱中って感情のコントロールが難しくなりますよね。
すぐいらいらしてくるし、そのままほっといたら確実に周囲にいる人と言い争いになったりしてしまうと思います。
本音とか言ってしまうとそれを機に抑えていた感情が爆発して収拾がつかなくなってしまったり。
だからできるだけ、一人で過ごし他人とは必要最低限の会話だけするようにしています。
もうそろそろ断薬して3年くらいなのですが、まだ人といるとそういう感情のコントロールですごく疲れます。会話を楽しむまでいかないです。
それでもすごくゆっくりですが、感情をコントロールしやすくなってきました。
最近編み出した方法は、テレビなどの音量を調節するようなイメージで感情を調節するという方法です。
感情強くなってきたなと思ったら「今きっと60くらいだから、大きいから20くらいに下げよう」という感じで自分に言い聞かせています。
人といる時は常に頭の中で言い聞かせているのですが、正直いつまでこんな不便な生活
が続くんだろうと思います。
ほとんど感情のコントロールに労力を使っているという感じです。
3年も続くともう元の体がどうだったか思い出せなくなり、みんな当たり前にやっていることを自分は何愚痴っているんだと思ってしまいがちになります。
健康な人はこんなに感情のコントロールにエネルギーを使ってないですよね。
意識してコントロールすることもあるけど、大体は自動的にコントロールされているのですよね。
わからなくなってしまいました。
きょうこさん、こんにちは。
離脱中の感情のコントロールは本当に難しいですね。私は明らかに怒りっぽくなっているのが分かっていたので、常に「冷静に、冷静に」と自分に言い聞かせていました。
それでも、ちょっとしたことで勝手に心が動揺してしまい、ストレスを激しく感じたものです。実際のところ、今もストレス耐性はやや下がったままなのですが、それでも最悪期に比べればかなり楽になったと思っています。そのため、以前のように「怒らないように」意識する事はなくなりました。ある程度自然な感情の動きで問題は起きていないと思います。
きょうこさんは3年と言う事で、おそらくいつまで続くのだろうと疲れている所ではと思います。ただ、1年前や2年前と比べれば確実によくなっていると思いますので、少しはよくなっていると信じて頑張ってください。きっと今の状態からは抜けられると思います。私の経験でも同じような状態を通過していますので、良くなる事を信じましょう!
ちなみに手前味噌ですが、離脱症状と戦う方が落ち着けるようにとオリジナル曲を公開しました。今後も追加しますが、思う程ひどくはないと思いますので、是非落ち着きたい時などにお聴きください^^
トップページにバナーを置いていますので、そこから聴く事が出来ます。