デパスが止まらない
心療内科に通い始めての薬をもらった話を「デパスを飲んでみての変化」で書かせていただきました。その後についてここでは書きたいと思います。
短時間型のデパスの弱み
デパスははっきり言えば、とても効きが良いです。はじめて飲んだ方であれば、飲む前と飲んだ後の違いを明確に認識できるくらいになります。
状態としてはなんだかふわふわとしたような感じになりますので、いつもは深く考えるような事もさらっと考えられるようになる状況でしょうか。
こればかりは飲んでみないと分からないとは思いますが、飲んでしばらくするとこういう状態になります。そして、6時間程度で切れます。
他の薬を私はあまり知らないのですが、短時間で効き目が強い薬は明確に効果を認識できる反面、薬が切れだすとすぐに分かるのです。それくらい効いている時とそうではない時が違うという事です。そのため、今飲まないと!というタイミングが体で分かるのです。
となると、心理的に「これを飲んでいても良いのだろうか?」という風に思う事も良く出てきます。そもそも、この薬を永遠にやめられないのでは?と思うわけです。副作用らしいものは眠気くらいしか私にはありませんでしたが、基本的にやめるとなると、このデパスはかなり難しい薬だと思いました。
結果として私は3年以上、このデパスを飲んでいました。いつかはやめようと思いながらもやめたときに出て来るギャップが怖くてやめられなかったわけです。
薬はやめるべきなのか?
抗不安薬などを飲んでいると対人的にも「こういう薬を飲んでいる事を知られたくない」という気持ちが出て来る人もいると思います。
私は仕事柄もその意識が強く、人には絶対にばれないように薬を何年も飲んでいました。
そして、できるならばいつかはやめたいといつも思っていましたが、デパスについて言えば、その効果の高さからなかなか手放せないでいました。
さて、ここで薬はやめるべきなのか?という考えもあると思います。飲む事で楽になるなら別にずっと続けていても良いのではないか?という考えですね。
でも、飲み続けていると、そんな薬に頼っている自分が嫌になることも多く、やめられるならと思うようになるわけです。
こういう薬は減薬を通してやめていくわけですが(必ず医師に相談して減薬をしてください)、つまり体から少しずつ蓄積されたものを抜いていくという事になります。その時期に離脱症状などが出る事もあります。これは結構苦しい(私は)です。
私は薬剤師さんも医師も無理にやめる必要はないと言われました。別に死ぬわけでもないし、最近は飲んでいる人はかなりいますよと(←この台詞はとても安心できます^^)。
確かに飲んでいても死ぬわけでもないし、そもそも気持ちは安定して楽になる。やめる理由って何だろうと思う事もしばしば。
でも、薬をもってなくても安定した自分に戻りたいという気持ちは定期的に出てきます。
さて、そんな私はその後、病院を変える事になりました。その話は別の機会に書かせていただきます。