初めての心療内科

私はSAD発症に気付かずに10年以上を苦痛とともに暮らしていました。そんな私がはじめて心療内科に通った時の話を書かせていただきます。

心療内科への通院を決心した理由

私のSAD発症当時は、そもそもこの病名も心療内科という病院も知りませんでした。心の問題はすべて「精神科」という抵抗のある病院しか知らない時代でした。

しかし、時代が進み、社会不安障害という言葉を聞くようになり、そして心の病院の名前も精神科ではなく、心療内科やメンタルクリニックというような名称の、気持ち的に入りやすい名称のものが増えてきていました。

そんなある日、夜中に無意識に飛び降りたい気持ちが襲ってきました。元々自殺願望などは一切なく、どちらかと言えば、かなり自殺に否定的な性格でしたが、体が勝手にというか、自分ではない意識状態に感じたのです。

これがSADの合併のものかはよく分かりませんでしたが(まだその時は病気である認識がありませんし)、とりあえず「まずい!」と思ったのだけは今でも覚えています。

結果、次の日にすぐに近くのメンタルクリニックを探していく事にしました。予約を電話でして急ぎである事を伝えて何とかすぐに診ていただけました。その時に思ったのは、自分の住む駅の近くに心療内科というものが沢山あるという事でした。それくらいこういう病気は普通になっているのだと感じずにはいられなかったです。

いざ、メンタルクリニックへ

予約した時間よりも少しはやく病院に行きました。はじめて入るタイプの病院でしたが、先入観として「結構危ない感じの人が多いのでは?」と正直思っていました。私でさえこれですから、今も心療内科に対して先入観を持っている人は多いと思います。

しかし、勇気を出して(正直、勇気がいると思ってました)入ってみると、そこは病院らしからぬ優しい雰囲気で小さいもののお洒落な待合室がそこにはありました。

椅子に座っている方は一人(予約制なので混んでない)で、その方も見た目は普通の方でした。

想像と大分違って拍子抜けしましたが(ある意味、内科とかよりも病人らしい人がいません)、この雰囲気ならと私も安心して座って自分の番を待っていました。受付前に心の病気についての小冊子が沢山ありましたので、それを読んでいたと思います。

そして自分の名前が呼ばれ、診察室に入ると、そこはかなり広い(待合室の10倍くらい)場所に先生と2人きりでした。広い空間でゆったりとした椅子、大きめの曲線を描いた机を真ん中にして話をしました。

初回の診察は時間をたっぷりととってくれ、私の状態、状況、そしてどんな時にどういう気持ちになったかなども含めて詳細を話ました。

今まで誰にも話せなかった自分の苦痛をこうして他の方に聞いてもらえるだけで、かなり安心できたのを今でも覚えています。先生は柔和な顔でじっくり話を聞き、たまに私が話した事への追加質問をしてくるなど、いわゆる普通の会話のようでした。

結果として、私にはデパスの0.5mgという抗不安薬が出されました(この薬の量というのは結構細かくあるのがこの世界らしいもので、1日に飲んで良い量というのが決まっています)。

デパス0.5mg

この薬をその後、数年間飲み続ける事になりましたが、その話はまた別のコラムで書かせて頂きます。